CDやストリーミングサービスが台頭する中でも絶えることがなかったアナログレコード。

 

時代を超えて根強い人気を誇るアナログですが、1987年以来初めて、アメリカにおけるレコードの売上がCDのそれを上回りました。
「全米レコード協会(RIAA)」の年間収益報告書によれば、2022年のレコードの販売枚数は4,100万枚で、CDは3,200万枚だったとのこと。
現在、レコードはフィジカルフォーマットの売上の71%を占めていて、それは過去16年間にわたって増加してきたそう。

全体としてみても、フィジカルの売上は4%増加し、昨年は17億ドル(約2,280億円)で前年比17%増。一方のCDは2021年から22年にかけて18%減少する結果に。

 

日本でも近年はアナログレコードでしか新譜をリリースしないアーティストも出てきていて、生産量も右肩上がりで増加してます。

 

 

日本レコード協会によると、アナログレコードの生産額のピークは1980年の1812億円。

その後、CDからネット配信サービスにとって代わられる形で、2010年には1.7億円まで落ち込みました。

 

しかし、そこからじわじわと再燃し、現在生産額は21億1700万円と10年で12倍に増加しています。

 

配信サービスでは月額1,000円程度でスマホで聴き放題の時代。

CDよりも価格が高く、手間もかかり、かさばる。そんな不便なアナログレコードのほうが人気。

 

面白いですね。

 

レコード・カセット・CDで聴いていた音楽。ストリーミングサービスによって音楽に触れないものに変化したことで、一定数の方は再び音楽をモノとして所有したくなっていると。

しかも、そのフォーマットは一番古いものなのです。

 

ストリーミングと併用しながらなので、ハイブリットアナログユーザーとでも言いましょうか。

 

 

アナログレコードファンの一人でもある私としては、一時の人気で終わらずに、今後も音源がアナログで一定数リリースされ続けてくれるとありがたいです。